1.文鳥

作詞:峰崎林二郎
作曲:田尾将実

可愛がってた あの文鳥が
籠から突然 逃げました
愛しいあなたの 面影消えた
離れてなおさら 想いが増すの
あなたのそばで すごした日々の
しあわせ今も 忘れられない
ひとりで笑い 暮らせるよりも
泣いてもふたりで 暮らしていたい

静かになった とりかご見れば
ためらいながら 春が射す
逃げた小鳥を うらむのやめて
逃(にが)した自分を 責めてる私
ひとりぼっちの さみしい部屋に
鳴いてはいつも 愛をつないだ
耳を澄ませば 千代千代千代と
私を呼ぶ声 聞こえる今も

あなたのそばで すごした日々の
しあわせ今も 忘れられない
耳を澄ませば 千代千代千代と
私を呼ぶ声 聞こえる今も


2.みちゆき舟

作詞:仁井谷俊也
作曲:弦哲也

貴方(あなた)を失(な)くして 生きるのは
いのちが無いのと おなじです
世間の波風 吹こうとも
つないだこの指 離さない
愛が積み荷の… みちゆき舟よ

明日(あした)が見えない 恋でいい
ひとりの昨日にゃ 戻れない
涙と笑顔を わかちあう
縁(えにし)という名の もやい綱(づな)
こころひとつの… みちゆき舟よ

ふたりで流れる 情け川
貴方のかわりは 探せない
女に生まれて よかったと
思えるその日が いつか来る
夢に棹(さお)さす… みちゆき舟よ


3.故郷にありがとう

作詞:吉岡治
作曲:田尾将実

電話しようか 母さんに
愚痴(ぐち)になるから よそうかな
見た目飾って 綺麗(きれい)だけれど
見かけとうらはら つらい街です東京は
悩みかかえて へこんだ夜は
子どもの頃に 帰ります
田圃(たんぼ)の稲穂に 蝉(せみ)しぐれ
小川のせせらぎ 山ぶどう
頑張れ頑張れ 肩抱いて
やさしく包む 故郷に
故郷にありがとう

手紙書こうか 父さんに
出稼ぎさきの アドレスへ
お正月には 笑顔が揃(そろ)う
それぞれ馴染(なじ)んだ 家族の顔が浮(うか)びます
雪がしんしん 降りつむ夜に
囲炉裏(いろり)をかこみ きりたんぽ
おまえも飲めよと つぐお酒
父さん酔ってる 歌もでた
笑って喋(しゃべ)って 花が咲く
心を癒(いや)す 故郷に
故郷にありがとう
故郷にありがとう